新宿undergroundその1

04/02/2008 水曜日

毎日毎日仕事の事ばっかりblogに書いていたら疲れました。

閑話休題という事で。
昔話をするような歳ではないですが、前から書いてみたい事があるので。

あかりcafeのお話で出てきたかとは思いますが、僕はあかりcafeの開業準備に奔走している頃に、新宿にあるjazz barで働いていました。
場所は新宿駅の東口を出てすぐの「the old blind CAT」

cat01.jpgマッチ

僕がcatに行ったのは新宿の設計事務所に勤めていた頃で、上司に連れていってもらったのが最初でした。
地下に続く長い階段を下りていくと、そこには60、70年代の世界が広がっていました。
もちろん僕はその時代なんか知らないけど、いつも読んでいた小説に出てくる、まさにそのままの世界でした。
僕はそれだけで十分。
catはその当時の僕にとってベストの酒場でした。

その世界はこの階段の向こうにあります。
cat02.jpg(JAPAN INTERIOR DESIGN 1970年10月号より)


通い始めた頃は髪の長いマスターと女性スタッフの2人。
マスターは顔を見なくなったなと思っていたら、残念ながら長い旅路についていました。
そのマスターはいつも飲んでいて(後の自分もそうでしたが)、気に入らないお客さんには容赦なく「帰れ」と言うような方でした。
僕も「帰れ」と言われたことがありましたが、jazzの話になると別で、店を閉めた後も色々とレコードを聴かせてくれたり、店に遊びにきたミュージシャンの話を聴かせてくれるような、酒とjazzが好きな(気難しい)趣味人といった風情でした。

その後もちょくちょく飲みに行きつつも、僕はというと新宿の設計事務所から青山の事務所、自由ヶ丘の設計事務所へと渡り歩き、最後の事務所をリストラされた後にやけ酒を飲みに行ったのがここで働くきっかけになったのでした。

長くなりそうなので、つづく

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